食道がんの術後はいろいろ嫌なコトもおきますがあれこれ工夫して乗り切りたいものです.ちょっと便利なモノや快適のための工夫を紹介します.トイレの汚れや臭い,風呂やベッドの寒さ対策など.
トイレットペーパーでちょいふき
お腹の機嫌が悪いことが多いので,トイレの掃除は大変です.こんなところにと不思議なほど遠隔地まで出張されます.こまめな掃除が良さそうです.トイレットペーパーを本体にあて,ワンプッシュして,洗浄成分を染み込ませて使用します.トイレットペーパーを使うのでコンパクトで便利です.アルコール製剤ですが,界面活性剤が入っているので,こびりついた汚れもよく取れます.
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トイレ・換気・線香
下痢のにおいはヘビーで長時間漂います.換気が一番大切で,換気扇を回してから,またはトイレの小窓を開けてから用を足します.病院の管理でも臭い対策は苦労しますがやはり換気がもっとも重要とされています.トイレの消臭剤は,香料の入っていないのを含めて4-5種類試しましたが自称ソムリエの鼻には辛すぎます.線香の香りが好きならかなり気分転換になります.左の白檀は軽やかですがすがしい香り,1000円以下と安価で超お勧めです.しかし臭いをマスクするほどのパワーはなさそうです.右の鳩居堂「雲錦」は偶々いただいた高級品,香りが厚くて少し神秘的,完全には無理ですが,鼻を紛らわせてくれます.沈香と表示してあるものは割としっかりした香りがするようです.
浴室は暖かく

浴室が寒いのは心臓に良くないようです.勤務先健診の個室には天井に電気の放射ヒーターが付いています.しかし普通の家庭のお風呂は蓋をして湯を張った状態だとなかなか寒い場所になります.お湯を張ったら入浴直前に蓋を開け,シャワーを湯の表面にかけ,蒸気で暖めるのが効果的です.もちろんお湯は少なめに張って湯量を調節します.更衣室には電気ヒーターで十分でしょうか.
ベッドの足元・寒さ対策
食道の手術を受けてから,もともと手足が冷えやすかったのが更に酷くなりました.食事量,カロリー不足で体が熱を産生していない気がします.古い毛布(35年前のもの)など使ってベッドの足元のカバーを作ると,暖かいだけでなく,布団のずり落ちを防がれるのでなかなか有用です.
毛布を横に使い,ベッドのサイズに合わせて,両側の端2カ所を正方形に切り取り,鋲(カシメ)で接合します.頭が8mm,脚が8mmの鋲で良いと思います.鋲を通す穴はできれは目打ちで孔をあけるのが強度の面ではよいと思います.鋲の打ち付けにはそこそこパワーがかかりますので,ホームセンターの端材売り場で厚手の木の切れ端を購入しておくと作業が快適です.
布団乾燥機をセッティングして布団全体を温めてから眠るのが好きな人も複数います.もちろん電気毛布追加もありです.あと夜中に肩口が寒くて困る人も多いようですが,安いダウンのベストやインナー・ジャケットを着て寝るのがよいです.暖房費の節約にもなります.
紫外線から皮膚を守ろう
紫外線の急性障害はいわゆる日焼けです.皮膚が赤く痛くなり水ぶくれを伴うこともあり,火傷と似た状態になります(サンバーン).そしてメラニンが紫外線により刺激され数日してから皮膚の色が濃く褐色になります(サンタン).慢性障害としてはしわやシミ,皮膚が老化したように見える状態です.長年屋外炎天下でスポーツをしていた選手の顔や,日光浴好きセレブの老人の首や胸のシミだらけでしわくちゃな皮膚が典型です.また紫外線には波長の違いでUV-AとUV-Bがあり,UV-Bの量は少ないのですが皮膚のDNAを傷害し皮膚がんの原因になります.過去の紫外線の影響は何をしてもご破算にできないらしいのがつらいところです.
皮膚のためにはなるべく紫外線に当たらないのが望ましく,外出時には男性も日傘をさしましょう.熱中症予防にも効果があるはずです.日傘は表面が銀色で内側が黒いのが最も効果的なようです.またアスファルトや砂浜,水面も10-20%の紫外線を反射するので,日焼け止めが勧められます.月別の紫外線インデックスでは4月から9月の紫外線が強いので,日焼け防止が望ましいのです.
日焼け止めは顔を洗っても落ちにくいものが多くて,化粧をしない男子にとっては洗顔が面倒です.著者が使用している日焼け止めはSPF35と少し効果の弱い製品で(同様の製品でSPF50もあるが洗顔が面倒.また日常の予防ではSPF35程度で十分らしい),汗に弱いだろうとは思いますが,化粧水のようなさらさらのつけ心地で洗顔も簡単で長年愛用しています.
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