趣旨・規約・管理人

”食道がん術後はつらいね” の趣旨

食道がん根治手術は体への負担が大きく,重篤な手術合併症が多く,術後の体調変化も顕著です.長年消化器外科医をしてきて,情報や知人など恵まれていても,手術を受けるのは不安で,術後の体と付き合うのは大変です.自分の手術経験が食道がんの患者さんに少しは参考になるかと,サイトをつくりました.食道がんの外科治療についての情報と体調変化や対応策を共有し,心配の軽減や毎日の生活に役立てていただければ嬉しく思います.

規約

プライバシーポリシー・免責事項・ご連絡いただいた内容の取扱

管理人

森浦 滋明   Shigeaki Moriura
467-0826 名古屋市 瑞穂区 白龍町 3-32

40年近く消化器外科を中心に多分野で多数の手術に携わり,病院の経営陣としても働きました.手術数を増やし,病院移転新築と電子カルテ導入,新たな手術を複数開発,珍しい経験はこまめに論文,など,充実した仕事ができたことを感謝しています.体力がないのによく続けてこられました.健診に移っても勉強することばかりで,栄養・運動など健康への視野が広がりました.私生活では運動能力が低いのに運動好き,食が細いのにグルメ,お酒が強くないのにワインが好き,銀細工は少し評価されアーティスト気取りといった感じです.まさかの食道が生活全体を覆っていますが,新たなる挑戦です.

1955年            名古屋市生まれ

1970年            東海中学校卒業

1973年            東海高校卒業

1979年            名古屋大学医学部卒業 

1979 – 1984     豊橋市民病院外科(-1980研修医)

1984 – 1987     国立がんセンター外科レジデント

1987年           Pittsburg Univ, Mayo Clinic 研修   

1987 – 1989    名古屋大学医学部第一外科 

1989 – 1994     愛知県立尾張病院外科 

1995 – 1997     名古屋逓信病院病外科         

1997 – 2012     八千代病院外科部長(2001- 副院長)

2004 – 2012     愛知県医療法人協会理事 (2010-副理事長)

2012 – 2022     大雄会第一病院 健診センター長

2013 – 2019     大雄会第一病院 医療安全管理委員長 

2004 – 2014     ㈱ マキタ 産業医

1999 –             ㈱ タチエス 産業医

2022 –             大雄会第一病院 健診センター非常勤医師

八千代病院  https://www.yachiyo-hosp.or.jp/  名大外科教授を3代連続で輩出

社会医療法人 大雄会 https://www.daiyukai.or.jp/ 始まりは放射線科で検査機器が充実

資格

医師,日本消化器外科学指導医,日本外科学会認定医,日本胸部外科学会認定医,消化器がん治療認定医, 日本人間ドック健診学会専門医・指導医 日本医師会認定産業医 同スポーツ医

業績

森浦滋明  廣田映五 ほか.大腸癌病理形態の時代的変化
Progress of Digestive Endoscopy 27: 215-219, 1985

Shigeaki Moriura et.al. Effects of Acute Portal Hhypertension by Portal Venous Stenosis on SystemicHemodynamics in Dogs.European :Surgical Research 22 :111-119, 1990

Shigeaki Moriura et.al. Hepatic Gastrinoma:Cancer 72: 1547-1550, 1993

Shigeaki Moriura et.al.  Hepatocellular Carcinoma Invading the Duodenum – Combined Resection of the Lateral Duodenum and Repair with a Pedicled Gastric Flap. Digestive Surgery 12: 136-139, 1995

Shigeaki Moriura et.al. A Pedicled Jejunal Seromuscular Flap for Bronchocutaneous Fistula. Ann Thorac Surg 59: 1568-1570, 1995.

Shigeaki Moriura et.al. Continuous Mattress Suture for All Hand-Sewn Anastomoses of the Gastroinstestinal Tract. The American Journal of Surgery 184:446-448,2002

Oshiro T, Moriura S. et.al. Closure of Duodenocutaneous Fistula due to Recurrent Colon Cancer with a Pedicled Jejunal Seromuscular Flap. Surg Today  36:941-3,2006

Shigeaki Moriura et.al. Asymptomatic Pneumonia-like Opacity Detected by CT. Ningen Dock International 3: 20-22, 2016

Shigeaki Moriura et.al. Two Cases of Pulmonary Adenocarcinoma in Situ Resected After 9 and 12 years’Follow-up. Ningen Dock International 5: 46-48, 2018 

趣味・休日の過ごし方

「いいお医者さんネット」http://www.e-oishasan.net/site/moriura/index.html   10年少々前の取材原稿を改変

音楽

高校時代からよく音楽を聴いています。主にジャズとクラシックです。
最初にジャズに出会ったのは高校3年。同級生におまかせ、輸入レコードを大阪から仕入れてくれ、ビル・エバンスとコルトレーンを手にしました。それまでロックのみでしたがジャズもいろいろ聴くようになりました。その中でマイルス・ディビスは特別です。50年代から亡くなるまで、音楽そのものがすばらしい上に、音楽を常に進歩させてきた天才としても凄い人です。特に好みは60年代、ベルリン、東京、フランスのライブ録音はすばらしい。ESPやサイレントウェイも好きです。話題かわって好みの女性ボーカル。エラ&ルイ1枚目なんかは涙、これを超えるアルバムは想像できない。サラ・ボーンのミスター・ケリーズ、カーメン・マクレーが新宿で自分でピアノ弾いて歌っているの(at Dug)などもよいですね。女性ボーカル・トップ3は上記に決定。でも忘れてはいけません。UA(ウーア)が菊地成孔さんと録音したアルバムが好き。 UAは他にはジャズの録音をしてないようですが、きれいな音程、独特の声で雰囲気がよく名盤、お勧めです。菊池さんのコトは息子たちが教えてくれました。種々のアルバムを聞いていますがすごい音楽家です。

クラッシクは30歳過ぎてからよく聞くようになり、特にバッハとブラームスが好きです。独断で言えばバッハは宇宙の真理、ブラームスは演歌的普遍の心をあらわしていると思います。宇宙的なバッハが金銭や俗なことにセコかったらしいのは楽しい逸話です。離れ島に流されるとき一組だけCDを持って行けるとしたら、バッハの無伴奏チェロ組曲。多数の録音がありますが、さあ誰の演奏にするか。鈴木さんの演奏も大好きですがあんなに考えて演奏しているかと思うと気が重くなる。ヨーヨー・マを鞄に入れます。

一番美しいメロディーはと聞かれたら、迷わずブラームスのクラリネット5重奏曲を選びます。自分の葬儀のときには30年来愛飲しているカバ(スペインの発泡酒)をたくさん用意して飲んでいただき、この曲を流してもらいます。ピアノはグールド。最初に写真を見ただけで相当・・な人だとわかりましたが、関連する書物をあれこれ読んで写真の印象に間違いなかったことを知りました。さすがにたいした診断力です。それでもグールドの演奏は大好きです。バッハの全集が出たときには瞬間購入しました。宝物です。その前に買ったモーツアルトの2枚組のソナタ集は深夜にもかかわらず、演奏の面白さに笑い転げながら最後まで聞いてしまいました。

もちろん、モーツアルトを忘れてはいけません。たくさんの「自然に」美しい曲達。晩年近くを除き譜面の書き直しがほとんどないとのことです。どこか異次元の世界から音楽が降ってきたかに思われます。特に弦楽4重奏曲14-23番はすばらしい。5重奏もクラリネットのも含め大好きだしトリオもよいです。K.563はクレメールが熱いのを録音しています。

ロックはレッド・ツェッペリン、ページが選んだ4枚組みのを半年に一度くらい大音量で聞いています。レッド・ツェッペリンが多分高3の頃に名古屋に来たとき、ずいぶん前の方の席で聞けたのは幸運でした。大音量のために2日間耳鳴りしてましたが、受験直前でなくてよかった。Earth Wind &Fire も無茶苦茶カッコよく楽しいコンサートでした。最後はillusion,モーリス・ホワイトが空間移動をしてビックリ.そしてQueenのフレディーの歌もスゴイな,気が付くのが遅かった.時々頭の中からささやいてきます。音楽の話はどんどん長くなりそうですので、これで終わりにします。

次は料理、そしてワイン。なにせ自称料理研究家でソムリエ、これも長くなりそうで困ります。ベリーの香りならよいけど干し草や猫のおしっこが出てきたら大変です。こういうときはB級で攻めましょう。まずは最近スーパーに出るようになった豚軟骨。これは豚の肋軟骨でスペアリブよりさっぱりしていて違ったうまみがあります。そして安い。塩コショウして直火で焼くだけですぐ出来上がり。赤ワインに最高。日常はチリのカベルネ・ソービニョンです。魚は小魚。夏なら小アジや稚鮎、冬ならワカサギなど小さな魚の素揚げ、そして南蛮漬が安くて美味です。ここ数年来天然の真鯛が割と安く市場に出ています。ジャガイモとアレコレ野菜やマッシュルームの上に載せてオリーブオイルと塩、腹に香草や大蒜を詰めてオーブンで焼きます。美味いです。ワインは1000円のカバ(スペインの発泡酒)を飲みましょう。天然ブリのカマも安価で,単純に塩焼きにするだけで美味しく日本酒に合います。

自分の得意料理は牡蠣やスモークサーモンのクリームスパ。白ワインのアルコールはじゅうぶん飛ばすこと、ゴーダなどのチーズで下手な調理を煙に巻くことがコツです。それとミルで引いた白胡椒も忘れてはなりません。思い出すと今夜にでも食べたい。あと仔羊(カレ)の炭火焼き。脂を丁寧に除き片身を4つに切りさばきます。塩、乾燥したミックスの香草、オリーブオイルでマリネし、しっかりおこした炭でロゼに仕上げます。庭のローズマリーにも塩とオリーブオイルをふりかけ一緒にかりっと焼き共にいただきます。炭がなければコンロの両面魚焼でもじゅうぶんイケます。妻のソテーも火の入りがいつもよく美味です.

夏でも冬でもよく庭のデッキで食事をしてくつろいで過ごします。父親が30年位前に2世帯住宅を造ってくれました。生まれた場所に卒後15年くらいして戻ってきたことになります。庭は大昔のままで荒れていたのですが数年前に手を入れ、4m大のデッキを造り和洋折衷の庭にしました。パーゴラの上に季節にあわせてヨシズや防水シートをのせて過ごし易くします。風や風にもならない空気の動きを肌に感じるのは楽しく飽きません。しかし冬以外は虫さんと同居です。テーブルや皿の中にはしょっちゅう小さな虫たち。電灯周りに蛾がとりつき、セミがさわがしかったり、カナブンの体当たり、蚊の集中攻撃、いろいろあります。でも一番くつろげる場所でわざわざリゾートに行く必要を感じないほどです。

スポーツ

スポーツはスキー、もう50年以上。妻も年長さんからスキーしておりスキー狂、下の子を帝切で出産して2ヶ月でスキーしていたほどです。知り合ったのもスキーの合宿の手伝いに来てくれたのがきっかけです。一応医学部のレベルの低い草試合に出ていましたがそれでもまったく成績不良でした。しかしその頃から新雪を楽しんだり、over60歳のスキーを想定して練習していたので今日まで楽しく続いています。最近は場外乱闘(スキー場のエリア外で新雪を滑る)は止めましたが、新雪や人の入っていないところを滑るのは本当に爽快です。ヘリスキーで標高差ミリオン・フィート(305,000m)を達成した勤務医は少ないと思います。普段はカービングもどきを楽しんでいます。後輩の達人からは上手にズレに乗ってますねと誉めるふりをして侮辱されます。たしかにもどきです。でも道具の進歩と高速道路の整備はスキーを続けてこられた大きな要因です。もちろん妻がスキー好きは一番の因子でしょう。毎年上手くなっている錯覚を得られるように滑っていますがなかなか難しい。

カナダのヘリスキー CMH Bobbie Burnes 29April 2003 photo by Mr Mizoguchi 12,800 vertical meters a day シュプール4本

テニスも長い。大学時代スキー部の先輩から中古ラケットをいただき、国試の前も部員に混じって毎週テニスしていました。才能がないことに気づいてからでも20年以上続いたのは業種の異なる楽しい友人のお陰ですが、それがアダになったとも言えます。国立がんセンターの頃は厚生省の代表で省庁間の試合に出していただき、皇居の中のコートや永田町の内務省のコートで試合する幸運を得ました。パートナーが良かったのでそこそこ勝ちました。テニスもまじめに取り組みましたが、ボールを引っぱたけない人は球技には向いていないことを学びました。不様をさらさず早く止めるべきでした。10年近くテニスから遠ざかっていましたが,早く止めるべきだったと言いながら,60歳を過ぎてスキーを長く楽しむべくスクール通いを始めました。新たな発見があり面白くなってきました。勝手なものです。

彫金

外科医が先で医者があと、もともと職人系なのでもの造りは大好きです。病院の新築移転、電子カルテ導入といった大仕事も済み少し時間ができ、長年の夢、彫金を始めました。カフリンクスの機能を根本的に改良するとともに、今までにない美しいものに挑戦したいと思いました。もちろん女性が身につけるアクセサリーも興味がありました。プロと違う強みは遊び心。銀と戯れて造ったものを妻が身に着けていると、知人からのご所望多く、同様の品をプロに造っていただきお分けできるようにしました。
https://morra.jp/